テレパシーの亜種

ここを読んでいないあなたに伝えたい

2017年のベストアルバム

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恒例のこちらの企画に沿った、2017年に購入したCDのうち2017年発売のものをベストテンで並べました。

  1. sione『ode』
  2. 坂本龍一『async』
  3. 菊地成孔『オリジナルサウンドトラック「機動戦士ガンダム サンダーボルト」2』
  4. Cornelius『Mellow Waves
  5.  VIDEOTAPEMUSIC『ON THE AIR
  6. スカート『20/20』
  7. D.A.N『TEMPEST』
  8. 僕とジョルジュ『僕とジョルジュ2.5』
  9. BILLIE IDLE『LAST ALBUM』
  10. クリトリック・リス『HAGECORE』

  • sione『ode』

ode

湯川潮音さんの透き通ったハミングとworld's end girlfriendによるサウンドという鐵板の組み合わせは最高の結果をこのアルバムにもたらせてくれた。戦争映画の劇中歌やエンディング曲となりそうな、そんな厳かな曲たちを聴いていると、この世から争いがなくなってしまえー、な清らかな気持ちになる。


async [Analog]

ミニマムなメロディに芳醇なノイズが乗るつくりに思わず「しまった!」と。CDじゃなくてハレゾ版を買えばよかったと後悔したのはこのアルバムが初めてだ(ハイレゾ版の方が安いのもあるけど)。


オリジナル・サウンドトラック「機動戦士ガンダム サンダーボルト」2/菊地成孔

昨年リリースされた前作同様、ジャズとポップスによるダブルコンセプトではあるけれど、後半のポップスの範疇の広がりが日本語詞になったとはいえ多様で、大衆歌=ポップスなのだなと改めて気づかされた。


Mellow Waves

11年ぶりのアルバムという意気込みをいい意味で感じさせない歌詞。ばらばらとした音を小気味よくまとめたサウンドはずっとリピートして聞いていられる。


  • VIDEOTAPEMUSIC『ON THE AIR

ON THE AIR

なんてありふれたエキゾミュージックだろう、というのが第一印象だったけれど聞けば聞くほど「ありふれた」感じとはかけ離れたセンスのようなものを感じる。今年初めてライブで映像&サンプリング&エフェクト&プレイを独りでこなすサウンドの実演も観れたし、これからの活躍も楽しみなアーティスト。


  • スカート『20/20』

20/20(トゥエンティトゥエンティ)

メジャーデビューとなる今作の、肩の力の抜けた作詞や言葉遣いのふわふわした感じが力強いメロディーに乗っかるととてつもないフックになる。だんだん上がり調子になる曲順もいい。


  • D.A.N『TEMPEST』

TEMPEST

3曲+アレンジ1曲なのでシングルかな?と思ったけどOTOTOYはじめとする音楽サイトにミニアルバムと紹介されているのでランクイン。再生ボタンを押した瞬間に「どこか」へふわっと連れて行ってくれる浮遊感あふれる音楽に、変な声を出しながらリアクションしてしまう。


  • 僕とジョルジュ『僕とジョルジュ2.5』

僕とジョルジュ2.5

3曲なのでシングルなのかな?と思ったら帯に「0.5アルバム」と書いてあったのでランクイン。3曲で44分、作り手のエゴが透けて見えるプログレ感溢れまくっているのが最高。


  • BILLIE IDLE『LAST ALBUM』

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"楽器を持たないパンクバンド”の異名はこちらの方がふさわしいのではと常々思っている。ネオ80'Sなサウンドはパンクロックからディスコサウンドまでカバーし、それでいてメンバー作詞による歌詞は今どきの女の子のリアル。この路線でもっとさらに彼方に突き付けてほしい。


  • クリトリック・リス『HAGECORE』

HAGECORE

「切実」と書いて「エモい」と読む。そんなおっさんのリアル、おっさんのガチンコがこれでもか!と畳みかけてくる。サウンドも歌詞に劣らずヘヴィで聴きごたえはバツグン。BUS-BUSを泣き笑いで聞け!