広島第一撃場が2016年8月末をもって閉館するらしいという一報はRCCの横山アナウンサーのツイートにより知った。
広島カープが初優勝した1975年。ストリップの「広島第一劇場」はオープン。愛染恭子・桜木ルイ…そして、のちにオレが監督した映画「浮気なストリッパー」主演の矢沢ようことも、ここで出会った。社長から「8月で閉館!」と聞いた。淋し過ぎる。 pic.twitter.com/Qk8NjtlbSo
— 横山雄二 (@yokonandes) June 12, 2016
一般劇場では暗闇に紛れてピンク映画,ロマンポルノを観ることはあったので、皆でエロを観るという行為には抵抗はなかったけれど、ストリップは未体験。
映画で植え付けられた昭和の猥雑なストリップ小屋のイメージが邪魔をして一人では行き辛いなと思っていたところ、7月7日に広島市中区十日市にある音楽喫茶ヲルガン座主催のツアーがあることを知り、乗っかることにする。
なので7月と8月、一回づつ第一劇場ツアーを組んでみんなで見に行きたいと思っています!
— ゴトウイズミ (@gotoizumi) June 16, 2016
■7月の第一劇場ツアー
7/7
今回も「ヲルガン座ウォーキング部」で行きます。20:00ヲルガン座集合!20:30出発です。
いろいろお話しながら夜のおさんぽも兼ねてご一緒しましょう!
ツアーに乗っかって初めて入った広島第一劇場。
3m超の天井高、T字型のステージと花道、花道を囲むように鏡が設置してあり、斜め上からのアングルでも見ることができる作り。
だが設備はどれも古く、30年越えのものが大半だった。満身創痍、よくぞここまで続けてこられたものだ、というのが第一印象。
この日は、天河はるひ,有馬美里,瀬能優,藤咲茉莉花(敬称略)の4名による公演の4回目(21:00~)を鑑賞。
選曲が踊り子さんの個性やその踊りの表現を際立たせていて、この回は懐かしアニソン,ムード歌謡,イケイケEDM,ユーミ○縛りという面白いくらいにバラバラだった。
ステージはまず着衣で踊り、脱ぎながら踊るというよりイントロの数十秒で軽装な服へ早着替えをしながら踊り、最終的に限りなく裸に近い格好となり盆と呼ばれる回転舞台で妖艶であったりアクロバティックであったりするポーズをとる。この5曲ほどで構成された一連のダンスが一つのストーリーとなっている。そのむかしコンテンポラリーダンスをわりと観ていたので、それに比べるとポップでエンターテイメントなわかり易いステージ。
踊り子さんたちは自信をもって何の恥じらいもなく気にするそぶりも見せずに踊る。普段隠れているものが惜しげもなくオープンであることが価値観の箍を外してくれる。
個人的に最大の見ものだと思ったのが、「汗」。何曲も連続で踊るのでかなりの発汗量となる。終盤の盆のシーンでは全身が汗で艶々とするのだ。照明の効果も相まってその美しさ妖艶さは息をのむほどだった。
ポラは客と踊り子さんとのコミュニケーションを楽しめる時間。instaxワイドを使用し、着衣でもヌードでも1枚1,000円。ツーショットでもポーズフリーの撮影でも可能であんなポーズもこんなポーズも笑顔でノリノリで応じてくれる。神対応ここに極めり。
踊り子さんが声を発する局面はここだけなので、渋めに踊っていた人がアニメ声だったり、アイドル曲を踊っていた人がハスキーボイスだったっりといった意外性も楽しめる。常連客さんとの慣れ合ったやり取りも楽しい。
アイドル現場でチェキを多くこなす人はどんな写真をとるだろうか?ポートレートを多くとるひとはどんなポージングを指示するだろうか?なんて考えたりした。
有馬美里さんと2ショットポラを撮っていただいたのだけど、素っ裸の女の人を目の前にしても筆者の男は勃つことははく、裸を恥じていない女性というイノセントな存在にポケーっとしてしまった。知恵の実を食べてもなお恥を知らぬイヴのような、脱衣所で涼む風呂上がりのおっさんのような、そんなイノセントさ。
ヲルガン座ウォーキング部広島第一劇場ツアーより帰還。きれいな体でしなやかに踊るのはエロくもあるけど芸術的たった。ポラをいちまい撮りました pic.twitter.com/a8jQqco1xz
— てらもっ (@teramott) July 7, 2016
ここまでが7月7日のこと。このあと7月31日(サービスデー)、8月14日(ヲルガン座ツアー)と観まして、ストリップという沼に膝のあたりまで浸かってしまっている感じです。